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大学にとっては定員割れが恐怖ですが、公立高校にとっては「クラス減」こそ恐怖です。その高校の評価が下がる、統廃合の候補イメージ、満足に教員が揃えられないなどネガティブな要素が強いです。
決めるのは県教委ですが、進学校のクラス数は維持しようとします。すると進学校も多様な生徒が入ってきて、大学合格実績が維持できなくなります。
私立大学は笑っていられない事態です。現状でも進学校が来てくれない大学の場合、得意先の高校はどんどん縮小、統廃合になっていくからです。これが今後10年、20年で起きることです。
高校は、偏差値が低いところから順番に消えるわけではありません。職業高校や総合高校、必要な進路多様校は残ります。逆に、偏差値50台の特徴が無い進学校で、似たような高校が近隣に複数あるような高校がヤバイです。こうした高校は、多くの私大のありがたいお客様です。これが無くなっていきます。
上位進学校の奈良県立平城、明治40年開校で115年の歴史がある旧制高女発祥の富山県立高岡西なども、容赦なく切られました。
高校生の進路も二極化し、就職や専門学校という進路は無くなりません。あとは上位大学が吸い上げてしまう。どうなるかは想像がつくと思います。今の偏差値45.0ぐらいの文系私大に行く人が誰もいなくなるのです。
各県の公立高校の今後の統合の流れを予測します。あくまでも悪いシナリオですが、18歳人口が40万人減るのですから、現実にありうる話です。
〇トップ進学校→クラス数を維持
△二番手・三番手進学校→私立の特進に負け進学実績低下(群馬、栃木、埼玉など)。高校を減らすためわざとこのランクの高校の実力を落としていくのでは?
×中堅進学校→賢い生徒は私立と上位校に取られ、歴史も浅く、「必要なのか?」という議論になる。同じ市に上位高校がある場合、積極的に統廃合。旧制高女も容赦なし。
△職業高校→統合・総合高校化→さらに人口減少で普通科高校と統合し総合学科化。新設学校名に珍名を付けられ生徒や地域が誇りを持てず、さらなる統廃合を促進。
×進路多様校、交通不便校→ 縮小し維持か統廃合。縮小して維持する県と、青森のように僻地バッサリ県に分かれる。統廃合の主戦場。
多くの私大のお得意様である中堅高校が消えていきます。指定校の常連、あるいは一般選抜で受けてくれる高校の激減時代がやってきます。