山内太地のコラム 高校教員向け

ゲーム会社に入るには、どこの大学がいいですか?

東北大学のスーパーコンピュータ

中高生の皆さん、家でスマホでゲームを楽しんでいますか?

多いんですよ。「ゲーム会社に入りたい」「そのための大学に行きたい」という人。

どこに行ったらいいんでしょうね。

ゲーム会社に入れる大学ってあるの?

まず、皆さん「情報学部」や「工学部情報工学科」を探し始めます。

美術学部で「情報デザイン学科」などを調べる人もいますね。

ところで、「情報」という学部学科の大学に行けば、ゲーム会社に入れるんでしょうか?

就職データを見てください。確かに、有名なゲーム会社に入った人も散見されますが、

多くは手堅い情報通信産業の様々な企業に入っています。

つまり、あなたと同じようにゲームにあこがれて情報学部に入った学生のほとんどは、

ゲーム会社には就職しないということです。

入学後の教育や研究をする中で、志望が変わるんですね。

ゲーム学科を持つわずかな大学であってもそうです。

ゲーム専門学校は、華やかなイメージで、就職もできるとアピールしていますが、

進学校の生徒はほとんど専門学校ではなく大学に行きます。

ゲーム専門学校という進路が悪いわけではありませんが、

なぜ学力の高い難関高校の生徒は大学を選ぶのか、考えてみてもいいかもしれません。

著名なマンガ家や映画監督は、美大とは限らない

宮崎駿監督は学習院大学、新海誠監督は中央大学ですが、アニメ学科はありません。

業界に就職したり、自分で作品を作ったりしているうちに、評価されて大きい仕事が任され、

自分の作品を作って世界中の人に見てもらえるようになったのです。

漫画家やYouTuberも学歴は関係ありません。

もちろん、大学に行った人もいます。その人にとっては、価値があったことでしょう。

だから、私は本気で、大学はどこでもいいと思っています。

どこかに、あなたをゲーム会社に入れてくれる大学があるわけではありません。

たとえ東大に行ったってダメでしょう。

大事なのは、

自分がどんなゲームを作りたいか

あなたにとって大切なことは、どこの大学に行くかよりも、

「自分がどんなゲームを作りたいか」です。

それさえあれば、文学部で宗教や哲学や歴史を学び、教養を深めて奥深い内容のゲームを

作れるかもしれませんし、工学部情報工学科で技術を磨くのも良いでしょうし、

芸術学部で実際に自分の作品を作っても良いでしょう。

あなたが入った立命館大学情報理工学部が、あなたをゲーム会社に入れてくれるわけではありません。

やりたいことがあれば、入口は多彩だということです。

学生時代に作品を作って、評価されてアルバイトで就職できるかもしれません。

もう自分でゲームを作って、ネットで無料で公開もできる時代です。

ゲーム会社に入りたい、ゲームを作りたいというのは、

消費者からクリエイターになるということです。

売られているゲームを買って楽しむ側ではなく、お金を払って買ってもらう側になる。

ゲームをプレイするのが楽しいだけなら一生客をやっていればいい。

あなたは作りたいのだから、本気で作る側になるように取り組めばいいのです。

がんばってください。

  • この記事を書いた人

yamauchi

山内太地(やまうち・たいじ) 株式会社 最新学習歴 代表取締役 (旧一般社団法人 大学イノベーション研究所 所長) 1978年岐阜県中津川市生まれ。東洋大学社会学部社会学科卒業。理想の大学教育を求め、47都道府県14か国及び3地域の884大学1174キャンパスを見学。日本国内の4年制大学約800校(2018年度現在)はすべて訪問。著書に『真実の大学案内』、『下流大学に入ろう!』、『時間と学費を無駄にしない大学選びシリーズ』、『こんな大学で学びたい! 日本全国773大学探訪記』、『大学生図鑑2012』、『アホ大学のバカ学生』、『22歳負け組の恐怖』『東大秋入学の衝撃』、『大学のウソ 偏差値60以上の大学はいらない』、『就活下剋上』など。年間150件ほど全国の高校で進路指導講演。大学・高校のコンサルティングも手がけます。

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